体外衝撃波治療 – 新しい治療法
(拡散型体外衝撃波治療機 BTL-6000 TopLine®を用いた治療)
はじめに
当院で拡散型体外衝撃波治療を受けていただくにあたって、ご理解頂きたいこと、知っておいていいただきたいこと、ご注意いただきたいことについての説明が書かれています。内容をよくお読みになり、不明な点がありましたら遠慮なくお尋ねください。
- 説明を受けた後に、この治療を受けることも受けないことも患者さまの自由です。
- 福岡志恩病院で提供する体外衝撃波治療はBTL-6000 TopLine®という機器を用いて実施致します。
BTL-6000 TopLine®は非侵襲的圧力波に基づいた治療法を可能にする最先端機器です。 - 患者さまには治療に関する情報の詳細を知る権利があります。
ご不明な点がありましたら遠慮なくお尋ねください。
体外衝撃波治療とは?
衝撃波とは音速をこえて伝わる衝撃波のことです。この衝撃波を傷ついた組織に照射することで患部(対象疾患は後記参照)に微細損傷を作り、本来生体が持っている組織の自然治癒力を高め「除痛効果と組織修復が期待できる手術や注射に代わる非侵襲的治療」で整形外科領域では新しい治療法です。
体外衝撃波には集束型と拡散型があります。どちらも治療の有効性が認められているものですが、当院では拡散型を用いて治療を致します。拡散型体外衝撃波の治療は国内外での学会や論文において60~80%程度の有効性が証明されています。よって体外衝撃波による治療は完全なる除痛を保障するものではありません。
体外衝撃波治療の適応
国際衝撃波治療学会(ISMST)では下記の疾患が対象とされています。
足部 | 足底腱膜炎・アキレス腱炎、アキレス腱付着部炎 |
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膝 | 膝蓋腱炎 |
肘 | 上腕骨内側上顆炎・外側上顆炎 |
肩 | 石灰沈着性腱板炎・腱板炎 |
骨折 | 偽関節・疲労骨折 |
その他 | 早期の離断性骨軟骨炎・早期の骨壊死・各種腱鞘炎 |
副作用やリスクについて
基本的に副作用はありませんが、以下の事象の報告があります。
- 腫れ
- 発赤
- 内出血
- 湿疹
- 治療中 及び 治療後の痛み
- 感覚異常などの神経障害
*治療部位に細かな傷を与えるので治療当日は安静にされてください。いずれも数時間から数日で軽快すると報告されています。
*ペースメーカーなどの電磁場障害の影響を受けやすい医療機器を植え込んでいる方、悪性腫瘍、心疾患、高度覚障害、妊娠されている方、体温が38℃以上ある方は治療を受けることは出来ません。
治療にかかる費用について
この治療は公的保険の対象ではありませんので、当院にて施術料をお支払いいただきます。
1回(単回券) | 3,000円(税込) |
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5回(回数券) | 10,000円(税込) |
*患者さまの症状により施行回数などが異なります。一般的に2~3回の繰り返しの治療で治療効果が確認されています。
*治療対象は同意書に署名をいただいた方のみです。他者への譲渡は出来ません。
*単回券・回数券共に返金は応じかねます。
体外衝撃波治療をご希望の方へ
始めに主治医の診察を受けていただき、レントゲン検査や超音波エコーでの検査を行い、治療が適応になるかを判断させていただきます。本資料「体外衝撃波治療を受けられる患者さまへ」を説明した後に同意書に署名をいただきます。その後の担当理学療法士と施術回数や頻度などの調整を行ないます。
体外衝撃波治療を受ける方へ
当院の受付に「体外衝撃波治療券」を持参し提出してください。受付後に「体外衝撃波治療券」が返却されますので「体外衝撃波治療券」をリハビリテーション室の受付へ提出してください。その後、待合室で待機していたき、予約時間となりましたら担当セラピストよりお声かけ致します。
治療の特徴と治療の流れ
1回の治療時間は約10~15分です。一定期間をおき、複数回の照射を行ないます。
治療の手順
- 機器と体位をセッティング
- 圧痛点・エコーで施術部位を特定
- 低レベルの照射から開始し、反応を見ながら徐々に出力を上げる
- 目的とするショット数に達したら終了
治療実施後の効果を確認し、主治医と治療継続・終了の判断を行ないます。